sageszk's blog

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『バーチャルティッシュ配り』に参列してきたゾ

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先日、『東京オートサロン2019』に行ってきました。

『東京オートサロン』は、1983年にスタートしたカスタムカーのイベント(だそうです)。僕自身は車にまったく興味がないのですが、何故行ったのかというと『バーチャルティッシュ配り』の現場をどうしても見たくて、幕張メッセまで足を運んだというわけです。

『バーチャルティッシュ配り』とは、VTuberがリアルな会場でティッシュを配るという企画です。“バーチャルティッシュ配りユニット”と名付けられたワゴンの中に用意されたティッシュをバーチャル世界からリアル世界に配っていくという謎の企画で、これは会場で見ねばなるまいと思い特攻してきました。

今回、『バーチャルティッシュ配り』をすることになってしまったのは、イトッポイドさん。イトッポイドさんは、リアル世界での販売員経験を買われてこの企画に起用されたわけなのですが、起用のきっかけになったと思われる動画は上記をご覧くださいませ。

さて、ここまでは企画と販売員のご紹介でしたが、ここからは現地の感想など踏まえて『バーチャルティッシュ配り』について書いてみようと思います。

バーチャルキャラクターによる接客の可能性

企画の肝となるのはもちろんティッシュ配りですが、単にティッシュを配るだけではありません。なにせ物理的な身体を持っていないわけですから「ちょっとお兄さん!」と声を掛けたときの反応がまるっきり違います。たまたま僕の目の前に海外の方がいらっしゃったのですが、モニターから声がかかった瞬間に辺りを見渡して「どこにいる!そのへんにいるんでしょ!」とテンションが上がってたのが面白かったです。

バーチャルキャラクターと人間がモニター越しに話をするという事自体も去年から事例がどんどん増えてきていまして、このような文化に馴染みの無い人たちがどのように受容していくのかはなかなか興味深いところです。

超バーチャルYouTuBAR
http://chokaigi.jp/2018/booth/vtubar.html

月ノ美兎のバーチャル生お洗たく大作戦
https://www.kao.co.jp/widehaiter/vtuber/

魔王マグロナ・兎鞠まり・竹花ノート、全員可愛すぎか! ハロウィン渋谷を突き抜けた「バ美肉ナイトクラブ」レポ
https://panora.tokyo/79651/

有名どころの事例を挙げてみましたが、バーチャルキャラクターに興味のない人に向けて接客をしていたのは今回の『バーチャルティッシュ配り』が初なのではないでしょうか。この施策についてはTwitterで感想を検索してみても好評ですし、いま売れている人だけが正解じゃないんだなというのを感じさせてくれました。直接関係ない話ですが、このツイート見てからAlchemyの脳内再生がエンドレスリピートしてしまって困ってます。たすけて。



今回一番面白いと思ったのは、他の誰でもなくイトッポイドさんが接客していたという点です。いわゆるトップ勢とは程遠い活動をしており、チャンネル会員登録も3桁前半、アップしている動画も2本とVTuberとしては言うなれば底辺といっても差し支えないでしょう。ティッシュ配布している様子をYouTubeLiveで中継もしていましたが、こちらも常時20〜30名程度の視聴者数でした。数字だけ集めたければ、同じ方式でにじさんじから数名をリレーさせておいたほうが集客は圧倒的に強いことだと思われます。しかし、今回イトッポイドさんという販売員経験があり、8時間しゃべり倒せて企画力も高いVTuberを起用した点が非常に面白く、今後のVTuber界全体の活動範囲を広げたのではないかと感じました。

僕自身は配信開始から1時間程度YouTubeLiveで見てましたが「現地はどんな感じなんだろう?」って気持ちと、「なんか変な物を見てしまっている」という気持ちと、「純粋に頑張ってほしい」気持ちと入り混じった複雑な心境でした。本当は15時ごろに行ってちょこっと様子見て帰ろうと思っていたのですが、11時すぎごろに「もうすぐ無くなるかも」という話をされていたので急遽準備して現地に向かいました。ただ、行きの電車の中で「完売」の報告を見てしまったので、とりあえず行くだけ行くになってしまいましたが。完売したことが嬉しい半面、早く行けばよかったなあ、ティッシュほしかったなあ、という後悔もありましたが、18時まで撤収はしないでしょう、と思ったのでとりあえず現地には行きました(そして入場料2500円を払った)。常時、ユニットが外に出ているわけではなく、ちょっと待機時間もありましたがお菓子を配布している様子は見られたので行ってよかったなあと思ってます。ちなみに『東京オートサロン』もちょっと見て回りましたが、車のことはよくわかりませんでした。

バーチャルキャラクターによる接客、最初は物珍しさでウケるでしょうが、いずれは飽きがやってくることだと思います。そもそも、現場がどういう状況かが想像出来ていないと遠隔での接客はハードルが非常に高いので、適正の有無が結構大きいと思います。他の事例を見ていないのでリアルよりやりやすいという人もいるかも知れませんが、リアルでの経験者のほうが有利なのかなあ、と現場では思いました。通行人の足を止めつつ、現地の雰囲気を損なわないトークというのがなかなか難しいと思うんですよね。

ただ、こういう接客自体は突き詰めていくと「いずれはすべてAIに切り替わるのでは?」ということになりそうです。AI開発費は置いといて(置いとくな)、極論言うと現場では人件費がかからないわけですから、将来的にはコストダウンにつながる可能性があります。

個人的には、すべてをAI化する必要はないと思っておりまして、インタラクティブというか、相互のコミュニケーションは、まだまだAIよりアバターのほうが楽しめると思います。さっき貼ったような『Angel Beats!』の話はAIには難しいでしょうし。ただ情報を得られればいい場所にはAI、会話も楽しむならアバター、といったようにそれぞれ使い分けていくのが今後のバーチャルキャラクター接客の課題なのかなあ、など思いました。

で、ここまでイトッポイドさんをべた褒めしてますが、隠すことでもないので言いますと、元々知人で一緒にバーチャルキャスト使って遊んでたりもします。

個人的には、この施策は知人であるというそれ抜きにしてもひとつ意味のあることを成し遂げたなあと思っておりまして、えらいひとたちが勝手に終わったことにしようとしているバーチャルYouTuberブームの次の段階の足がかりになるんじゃないかなあと感じています。現時点のVTuberの特徴であるキャラクターを作ってキャラクターになりきることから、個人がアバターを着てなにかをする段階に一歩移行したのかなというところでございます。前者は前者で重要なポジションで、今後も続いていくものだと思いますが、後者のほうがより一般的に広くバーチャル世界に足を運べるのかなと思っていたりもするので、そのきっかけの一つになるんじゃないかなと思ってたりします。

それはともかく、2500円の入場料(+交通費)で無料のティッシュを貰いに行くという行為自体はよく考えたらおかしな話ですね。とはいいつつ、他にも面白そうなイベントがあったら現地に行きたいと思っていますので、何かありましたら教えてくださいませませ。