sageszk's blog

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『電脳コイル』みました ​

『電脳コイル』観ました。過去にも観たことあったような気がしたんですけど、途中までしか記憶になかったので通して観たのは初だと思います。「メガネをかけた子供たちのアニメ」という“メガネありき”だった最初の印象から、だんだんとメガネあって当たり前だよね、とメガネ自体へ注目する意識が薄まって日常化し、最終的にはメガネ無しの生活まで描かれており、他のデジタルデバイスへの依存にも通じるものがあると感じました。スマートフォンというデバイス自体への依存や、SNSやソーシャルゲームといったコミュニティ、目に見えないデータへの固執といったところまで、電脳メガネ越しの世界を通した物語と似たようなところがあり、『電脳コイル』は現代社会を語る上での必修科目であると言っても良いでしょう。

作品の印象ですが、最初は『となりのトトロ』みたいな、姉妹が不思議な生き物に導かれて奇妙な体験をする、というお話のような感じを受けたのですが、そのうちに小学生が電脳世界を通じてひと夏の不思議な体験をする『デジモンアドベンチャー』のような冒険譚になり、最終的にはあちら側で起きたことがこちら側に影響する、ただのゲームじゃないぜという『ソードアート・オンライン』的な雰囲気になり、という印象でした。

日常の中でメガネをかけるシチュエーションというのは、現代でも珍しいものではありません。「メガネを通してしか見えない世界がある」という設定ですが、作中のメガネほど自然な形ではないかもしれませんが、そう遠くない未来に体験できそうな感じがしました。いわゆるスマートグラスというか、メガネ越しのAR体験というやつです。『ポケモンGO』とか『Ingress』的なARのゲーム画面をメガネであそぶ、とかはそう遠くなさそうな気がするのですがどうなのでしょうか。未来っぽいアイテム、みたいなのは数多くありますが、日常生活に自然に溶け込むデバイスとして、メガネというのはすごくありえる形なのかなと思いました。ヘッドマウントディスプレイが日常的というのはちょっと言い難い部分がありますし。

メガネは便利なものである一方、大人はあんまり使わないということで、全ての国民にとって必須のツールであるとは言えないようです。このあたりが『サマーウォーズ』のOZシステムとは違うところですね。といいつつも、行政として電脳局があり、市を巻き込んだ政策を実施するなど、ある程度生活に影響力はあるようです。
また、電脳世界用のアバターが自分の体と同一というのも特殊といえば特殊で、だいたいの作品で別世界に入り込む場合ってアバターを設定できるようなものが多いのですが、『電脳コイル』は同じ姿のままでした。電脳世界の身体と現実世界の身体が違うと都合が悪そうな場面が多そうには思いましたが、対面することが前提のデバイス、ツールということでわざわざ変える必要はないのでしょう。遠隔で使えるVRではアバター設定が自由な事が多いですが、ARの場合は電脳体の身体も自身が扱える形でないとダメなのかな、と思いつつ劇場版『ソードアート・オンライン』ではARなのに姿変わってたと思うので世界観次第で違うのでしょうね。

個人的にちょっと気になったのが、サーチマトンのサッチーが飛ばしているキュウちゃんについて。昔、サイバーなものの色の印象がオレンジだったのが今は水色っぽくなっていて、それがキュウちゃんの飛ばすビームの色もオレンジから水色に変化していたのが興味深かったです。サイバー感の色指定というか、全体的にそういう流れがあったんですかね。

とりあえずまあ観ましたということで、もうちょっと時間が経てば身体に馴染んでくると思うのでまたいずれ触れると思います。後半の畳み掛けがすごくて一気に観てしまったんですが、アマゾンプライムビデオ観られる方は是非一度ご覧くださいませ。

電脳コイル Blu-ray Disc Box

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